こんにちは。
私が、ミラノファッションウィークに
初めて参加した時のことです。
ロミオとジュリエットの街 ヴェローナから
ジュリアという友人がミラノに来るというので、
会うことになりました。
ジュリアは、友達と2人で、
結婚式に着ていくドレスを買うために
ミラノに来ました。
3人で会って早々に、
｢結婚式に着ていくドレスが欲しくて、
ミラノに来たの。
季節は9月半ば、
地域のコムーネ(公共施設のような)だから、
そんなに露出なく、
少しコンサバティブなドレスを探しているから、
そんなドレスが売ってる店に連れて行って｣
というのです。
ミラノファッションウィークに参加しているから、
詳しいと思われたのかもしれません。
私はミラノに来て、
1週間ぐらい経っていたでしようか。
まさか、ミラノに来てすぐの日本人の私に、
案内してと言ってくると思わずでしたが、
毎日ミラノを歩いては、
気になる店に入って、色々物色していたので、
今まで見て歩いた店を思い出しながら、
｢思い出すから、少し待って｣と言って
まずはお茶して時間を稼ぎました。
ドレスはドレスでも、
日本の結婚式で着るようなドレスとは、
また違った選び方です。
ドレスを着るのが日常にはほとんどない、
私たち日本人です。
店を物色中も、ドレスのことは頭にないので、
ドレスを見る機会はほとんどなかったのですが、
一軒思い浮かんだ店に2人を連れて行きました。
お店では、連れてきた手前もあり、
こういうのはどう？と、
2人に提案までしてみましたが、
色が好きでないとか、
このデザインが嫌だとか、
値段が高すぎるとか
あーだーこーだー、簡単には決まりません。
ですが、ジュリアは、全身スパンコールで、
体の線が出る＆露出が多いドレスに目が止まり、
試着して、買うことに。
ファスナーが壊れているけど、
自分で直すと、価格交渉までしてました。
このドレスは、9月の結婚式用ではないけど、
別の機会に着るとのこと。
また、ジュリアの友達は、
スキニーパンツを買ってました。
2人の目的は、成し遂げなかったのですが、
いい店を紹介してくれてありがとうと、
感謝されて、嬉しかったです。
イタリア人の服の買い物は、
簡単には買わない印象があります。
シュチュエーションを想像しながら、
TPOをとても大切にして、かつ、
自分らしく美しく魅せてくれるものを
買うんだなと、2人の買い物に付き合って
参考になりました。
また、女性らしさというか少々の色気も
さりげなく魅せることも上手いなと思いました。
買い物が終わってから、2人は同じ街に帰るのに、
ジュリアの友達は、予定があると、
先に帰って行きました。
そういうところも、イタリア人らしいですね。
自分がどんな服が似合うのか、
知識に頼るのもいいのですが、
色々試して見つけていくのも、
失敗はあっても、感性を磨けたり、
自分なりの何かを得られる機会になるのでは
ないかと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
